眠気覚まし以外にも使えるコーヒーの力
みなさん、普段、眠気覚ましのためにコーヒーを飲みませんか?確かにコーヒーには眠気を吹き飛ばす効果がありますが、実は眠気覚まし以外にも体に良い飲み物だということをご存知でしょうか?
コーヒーは美容や健康、ダイエットなど様々なことに効果を発揮するのです。そんな万能薬のようなコーヒーという飲み物の8つの効能を紹介いたします。
死亡リスクが下がる
コーヒーを飲むだけで死亡リスクが下がるなんて、夢のような話だと思いませんか?実際に、コーヒーに関する研究は多数行われていて、コーヒーを摂取する人は全く摂取しない人よりも死亡リスクが下がるという研究結果が出ています。
コーヒーの摂取量と死亡リスクの図(Photo By コーヒーと健康)
上記の図は、国立がん研究センターから開示されたものですが、1日3〜4杯のコーヒーを飲む人は全く飲まない人に比べて、24%も死亡リスクが低いことがわかります。
もちろん、コーヒーを飲む人と、コーヒーを飲まない人で生活習慣に差がある可能性があるため、コーヒーだけが死亡リスクを下げているとは断言しづらい状況ですが、コーヒーの効果が死亡リスクを下げていることは疑いようのない事実でしょう。
脳卒中のリスクが下がる
脳卒中というのは、脳の血管がつまったり、やぶれてしまう症状で、がん、心臓病に次いで日本の死亡原因の第3位の怖い病気です。
(参考:脳卒中について知りましょう)
コーヒーを飲むことで脳卒中のリスクを下げることができます。
コーヒーで脳卒中リスクが下げられる!?(Photo By コーヒーで下がる、脳卒中のリスク。)
上記の図を見ていただければわかるように、脳卒中、脳梗塞、脳出血、全ての症状において、コーヒーを飲む人のほうが、全く飲まない人に比べて、リスクが低くなっていることがわかります。
寝たきりになる原因の約3割が脳卒中と言われていますので、コーヒーで予防できるとしたら、飲まないわけにはいかないですよね!
糖尿病になりにくくなる
生活習慣病の代表でもある「糖尿病」。糖尿病になってしまうと、人工透析をしなければならなかったり、失明してしまう可能性すらあります。そんな恐ろしい病気である糖尿病がコーヒーによって予防できるという研究結果も報告されています。
しかし、詳しいメカニズムはまだ解明されていません。研究が進めば、コーヒーと糖尿病の関係がもっと明らかになるのでしょうが、今は「コーヒーは糖尿病予防になるかも!」ぐらいの感覚でプラスに受け取っておきましょう。
九州大学大学院 医学研究院教授の古野純典氏も
「糖尿病を予防するために効果が大きいのは食事と運動です。それがもっとも重要であることは変わりません。ですので『コーヒーには軽度の効果はある』というくらいに考えてください。コーヒーは1日に3~4杯飲むことをお勧めします」
と言及しています。
参考:コーヒーを飲む人は糖尿病になりにくい?
やはり、糖尿病にはバランスのとれた食事と定期的な運動が大事なのでしょう。プラスアルファでコーヒーを摂取しましょうね!
眠気覚まし
コーヒーの一番有名な効能ですね。コーヒーが仕事や勉強のお供にされる一番の理由です。コーヒーに含まれるカフェインのおかげで、眠気が緩和されます。しかし、カフェインを含まれた飲み物を飲むと、トイレが近くなる副作用もありますので、注意が必要です。
仕事や勉強をしていて、眠くてどうしようもなくなったら、コーヒーを飲んで30分ぐらい昼寝すると、頭がスッキリしますよ。カフェインが効き始めるのが30分後ぐらいですので、ちょうど、目が覚めるタイミングでカフェインが効いてくるのです。
コーヒーで眠気を吹き飛ばして、朝のひとときを楽しみましょう♡
眠れない状況というのは辛いですが、是非、美味しいコーヒーを飲んで、もう一頑張りして下さい。
集中力向上
コーヒーの香りってとってもいいですよね。実はその香りにも人間にとってプラスの効果があるのです。
コーヒーの香りには集中力を向上させる力と、リラックスさせる力が含まれています。しかも、同じコーヒーでも、豆の種類によって、集中力の向上に効果があるのか、それともリラックスさせる効果が強いのか、個体差があるというから驚きです。
コーヒー豆の種類によって、いろいろな効果が!(Photo By 香りから生まれる、 「癒し」と「集中力」)
この図は豆の種類によっての効果の違いを示していて、ブラジルサントス、マンデリン、ハワイ・コナは情報処理速度を上げてくれて、集中力を高めてくれる効果があると見てとれます。
集中力を発揮したいここぞという時には、是非試してみてください。
参考:香りから生まれる、 「癒し」と「集中力」
リラックス効果がある
↑の「集中力向上」の欄で説明してしまったのですが、コーヒーの香りにはリラックス効果があります。
ブルーマウンテンやグァテマラなどの豆は特にリラックス効果があるようなので、休みの日にのんびりコーヒーの香りを楽しんで下さい。ブルーマウンテンは高級感があり、特別な日に飲むコーヒーとして楽しんでもいいかもしれませんね。
喫茶店によっては、コーヒー豆の種類を指定して、コーヒーをいれてくれるお店もありますので、自分のお気に入りのお店を見つけて、優雅な休日を過ごしてみてはいかがでしょうか?私はのんびりと喫茶店で読書をしながらコーヒーを飲む時間が至福の時間です笑
ダイエット効果がある。
日常的にダイエットをしている女性の方は多いのではないでしょうか?そんな方には朗報で、コーヒーはダイエットに向いている飲料という顔もあります。コーヒーには自律神経の働きを活性化させる効果があり、自律神経が活性化されることにより、代謝がよくなり、脂肪の燃焼につながるのです。
ジョギングだけでなく、コーヒーでもダイエットできるの?(Photo By flickr)
国立病院機構京都医療センター予防医学研究部室長の坂根直樹氏は、コーヒーをダイエットに活かすポイントとして
空腹時に香りを楽しむ(ガブ飲みをせず、砂糖のかわりに甘い香りのフレーバーコーヒーなどを使用する)
寝る前には飲まない(眠気覚ましは間食が増える)
食後のコーヒーは、それ以後には間食はしないというサイン
コーヒーを飲んでから運動する
コーヒーはおやつを流し込むための飲み物ではなく、味と香りを楽しむもの。ゆったりとくつろぎのコーヒータイムをお過ごしください。
とアドバイスしています。
参考:Q.13 コーヒーはダイエットに効果的?
ダイエット中というのはついイライラしがちですよね?そんな時は、リラックス効果のあるコーヒーを選んで、イライラを抑えつつ、脂肪を燃焼して下さい。
シミ予防になる。
女性の天敵「シミ」。そんなシミ予防にも効果を発揮するというコーヒー。ダイエットにもよく、シミにも効果的な飲み物なのですから、ビジネスマンだけでなく、健康意識や美容意識の高い女性の方はコーヒーを飲んだほうがいいのではないでしょうか?
お茶の水女子大学教授の近藤和雄さんたちが行った「コーヒー摂取量とシミの関連性を調べた横断研究」によると、『コーヒーを日常的に飲んでいる人は肌にシミが少ない』という結果が出ました。
参考:コーヒーを飲めばシミは防げる!?
日焼けが健康に良いと言われていた時代はとうに過ぎ、日焼けは皮膚がんやシミをもたらすということは皆さんご存知でしょう。シミができてしまうのは、女性だけではなく、男性にとっても嬉しくないもの。
コーヒーを飲んで、シミ予防に努めましょう。
以上のように、コーヒーの効能について紹介いたしました。コーヒーには眠気覚まし以外にもたくさんの効能があることが理解いただけたかと思います。
眠気と戦う受験生やビジネスマン以外の方も、是非コーヒーを飲んでください。私はエスプレッソマシンを家に買ってしまうほど、コーヒーが好きです。いろいろな味を楽しめるので、おすすめですよ。
参考資料:「社団法人全日本コーヒー協会:コーヒーと健康」
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