出来ない理由を考えて、挑戦しない
「今はまだ能力が足りないから」
「周りに一緒に起業してくれるエンジニアがいないから」
などなど、現在の状況を理由に起業したくてもしないサラリーマン。
「もっとうまくなってからライブをしたい」
「知名度が上がってからCDを出したい」
と、新たな挑戦を避けるアーティスト。
「受験が終わってからじゃないと恋愛なんて・・・」
「相手はイケメンで高学歴、非の打ち所なんてない人だから、私のことなんて気にもしていない」
などと、失敗を恐れて、恋愛に踏み出せない人。
あなたの周りにも(もしかしたらあなたも)、なにか挑戦したいことがあるのに、出来ない理由を先に考えて、挑戦する前から諦めてしまう人はいませんか?
その考え方って、非常にもったいないと思います。なぜなら、新しいことを始めるときに出来ない理由を考えだしたら、溢れかえるように出来ない理由が出てくるからです。今までしていないことに挑戦するということは、知らないことだらけのことをするということなので、出来ない理由を考えるなんて簡単ですよね。
もし、新しいことにチャレンジするときは出来ない理由を考えるのではなく、出来る理由を考えるようにしましょう。
技術も、人脈もないのに、web制作会社を経営する人
私が昔、アルバイトをしていた会社は、社員が2人のとても小さいweb制作会社でした。しかも、内部にエンジニアがいないうえに、経営者の方も技術に強くない方でした。実際にweb制作の案件を受注すると、外部の制作会社に制作部分を依頼して、自らはディレクションと進行管理に徹するスタイルで、技術もエンジニアもいないweb制作会社でも、多くのサイトやシステムを制作していたのです。
そのような技術もないし、頼れるエンジニアもいない方でもweb制作という分野で起業して、素敵なサイトを世の中に送り出し続けています。きっと、その経営者の方は起業する際に、「エンジニアがいない」とか「まだ技術がないから」という出来ない理由を考えずに、「エンジニアがいないのなら、外部に制作を依頼すればいい」、「webの知識が足りないのなら、わからない部分は聞けばいい」と出来る理由を考えて起業という選択をしたのだと思います。
出来る理由を考えるか、出来ない理由を考えるかで人生は大きく変わってくる。
彼よりも技術や人脈がある人間はたくさんいますが、それらの人々が出来ない理由を考えている間に、彼は出来る理由を考えて実行に移しました。その結果、小さいながらもweb制作会社を運営する社長という成功体験を詰むことができたのです。
世界を変えてきた偉人達も、出来る理由しか考えなかった
不可能と言われたスペースシャトルの民営化を可能にしたイーロン・マスクは、宇宙事業をしたいと思ったらすぐに宇宙関連の書籍を自ら読み込み、民間でもスペースシャトルを製作できると確信しました。
第二次世界大戦時にドイツ軍が使用したエニグマ暗号は、絶対に解読ができないと言われ、各国の暗号解読の専門家でも解読できない中、イギリスの数学者アラン・チューリングは解読する方法を考え続け、誰もが思いつかないような方法でエニグマ暗号を解読しました。彼が暗号を解読したおかげで、第2次世界大戦の被害者は大幅に減ったと言われています。
誰もが証明することができなかった難問「フェルマーの最終定理」を証明したアンドリュー・ワイルズは7年の月日を自宅に引きこもり、この難問の証明に取り組みました。そして、7年間の孤独な戦いに勝利して、世紀の難問「フェルマーの最終定理」を証明して、歴史にその名前を刻んだのです。
彼らは誰もが出来ない理由を考えていた時に、出来る理由を考えて実行に移し、成功を手にしたのではないでしょうか?
ロックに対する偏見を克服したエルヴィス・プレスリー、何度会社を倒産させても人々に夢を与えられると信じ続けたウォルト・ディズニーなど、事をなしてきた人間はみな、出来る理由を先に考えて、行動してきました。
起業などの大きな選択の時だけではなく、恋愛や転職など、人生の様々なポイントで、選択せざるを得ない時が来ると思います。そんな時には、出来ない理由を考えて難しいチャレンジから身を遠ざけるのではなく、出来る理由を考えて新たな挑戦に挑んで下さい。
RECOMMEND POST