なぜオフィスだと仕事が進まないのか?
オフィスで1日働き、帰宅中に
「あれ? 8時間も働いたのに、これだけしか作業が進まなかったの?」
「今日行った作業って、集中して取り組めば、2,3時間で終わるかも・・・」
と思ったことはないでしょうか?
なぜ、集中して作業ができるように用意されたオフィスで、集中して仕事をすることができないのでしょうか?
リモートワークを提唱しているJason Fried氏は
「仕事をどうしても片付けなければならないとき、どこに行きますか?」人にこう訊ねると、私はこの質問を10年以上してきていますが、返って来る答えは、玄関先のポーチやベランダ、キッチンなどです。家の中の使っていない部屋や、地下室、カフェ、図書館などを挙げる人もいます。電車や飛行機や車の中と答える人もいます。通勤中ですね。「自分がどこにいるかは関係ないよ、朝早くか、夜遅くか、週末ならね」と言う人もいます。オフィスと答える人はまずいません。
と言及しています。
あなたはなぜ職場だと仕事に集中できないのか? オフィスワークの隠れた問題点
集中したい時にこんな場所には来ないよ。(Photo By Gwydion M Williams 【2013_09_040015 (t5) – last days in the office】)
なぜ人々はオフィスで集中して仕事に取り組めないのでしょうか?
あなたのオフィスワークの1日を思い返してみてください。
朝出勤して、同僚と雑談をする。自分のデスクに座り、溜まったメールをチェックして、メールに返信する。すると30分以内に
「さっきメールしてくれた件だけど・・・」
と同僚に声をかけられる。メールに返信してくれればそれでいいのにと思いつつ、受け答えをして、やっと仕事にとりかかる。
順調に仕事を進めていたと思ったら、後輩に声をかけられ、
「○○がわからないのですが、教えていただいてもよろしいでしょうか?」
と質問される。
邪険に扱うわけにもいかないため、一から仕組みを教える。
そんなことをしているうちにもうお昼の時間。今日は同僚と最近出来たレストランに行く約束があったんだ。
お昼から帰ってきたら、全員出席する必要が感じられない定例、打合せの連続・・・
もう言いたいことはわかりましたよね?
そう、オフィスで仕事をすると仕事に集中する時間が作りづらいのです。
仕事を効率化するために作られたオフィスで、皮肉にもお互いがお互いの集中タイムを阻害するようになってしまっています。しかし、経営者は社員が仕事に集中できるようにオフィスに大量の現金をつぎ込みます。
優れた仕事に必要な物は、豪華な社員食堂ではなく、立派なデスクでもなく、大人数が収容できる会議室でもありません。本当に必要な物は「一人で仕事に集中できる時間」です。
私たちに必要な物は、立派なオフィスではなく、一人で仕事と向きあう時間。(Photo By Nana B Agyei 【Time To Break From Work】)
みなさんも1人で邪魔の入らない環境で勉強や仕事をして、驚くような集中力を発揮した経験があるのではないでしょうか?そのようなゾーンに入る瞬間をつくることが仕事の質の向上には必要です。
アップルのスティーブ・ジョブズ氏、マイクロソフトの創業者のビル・ゲイツ氏、テスラ・モーターズやスペースXで有名なイーロン・マスク氏、グーグル創業者のラリー・ペイジ氏も、みな、起業初期は自宅やガレージで不眠不休で修羅のような集中力で仕事に打ち込みました。その結果、彼らが世界を変えるようなプロダクトを創りだしたことは周知の事実です。
優れたプロダクトはオフィスでしか作れないなんてことは絶対にない。(Photo By Celestine Chua 【Stay Hungry】)
優れたプロダクトを作り出すためにオフィスは必要ありません。わざわざ通勤電車に乗り、時間をかけてオフィスに通い、様々な障害に邪魔をされながら仕事をするよりも、自宅やお気に入りのカフェで本当に価値ある仕事をしたくありませんか?
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