新規の仕事依頼を何倍にもする方法
マーケティングといえば、テレビCMを流したり、ネットに広告を出したり、雑誌に掲載してもらうことだけだと思っていませんか?
実はあなたやあなたの会社の社員全員の行動全てがマーケティングになっているのです。例えば、電話一本かけるだけでも、それは立派なマーケティングであり、営業になります。そして、そういった行動一つ一つの積み重ねで、新しい仕事につながっていきます。
つまらないカスタマーサービスの仕事をマーケティングにしてしまった靴の会社
ザッポスという靴のオンライン販売の会社をご存知でしょうか?
ザッポスは大々的な広告をうつことなく、口コミで急成長し、AMAZONに1000億円で売却された企業です。
多くの予算を広告費につぎ込む他の大企業やIT企業と違い、ザッポスは予算の大部分をカスタマーサービスに費やしました。
例えば、コールセンターへのお問合せに制限時間を設けなかったことです。本来ならば、売上に直結しないコールセンターへのお問合せ電話には制限時間を設け、いかに効率的に多くのお問合せに回答するかを求めます。しかし、ザッポスではお客様とコールセンターのスタッフの気が済むまで会話をすることが出来ます。もちろん、雑談も含めてです。
一見、無駄な会話をして、企業に悪影響を及ぼしているかと思ってしまいます。しかし、気が済むまで電話をしたカスタマーは、ザッポスとの絆を深め、将来的にザッポスから靴を買い続けてくれるのです。
将来的に何足も靴を買ってくれるお客様のためなら、何時間電話をしても無駄ではないと思いませんか?
納期通り仕事をするだけでも、実はマーケティングになっている?
お客様から依頼された仕事をちゃんとスケジュール通りに納品していますか?
「急に要望が増えた」「想定のスケジュール進行とは違った」など、様々なことを理由に、スケジュールというのは後ろ倒しになっていきます。しかし、「依頼された仕事を、依頼された期間でこなす」ただ、それだけで、新たな仕事は舞い込んできます。
人気ブロガーとして、テレビや雑誌などでマルチに活躍するはあちゅうさんは、著書「半径5メートルの野望」の中で、納期通り毎回原稿を提出していたら、新しい仕事につながったと実体験を紹介しています。
ゴミを拾うだけでも、人々の心をつかむカストーディアルキャスト達
ディズニーランドのカストーディアルキャストという清掃員の方々を見たことがありますか?
彼らは、ちりとりやほうきといった掃除道具を使ったパフォーマンスで、ゲストを常に楽しませています。パフォーマンスが上手なキャストには、その人を見に来るファンもいます。
つまり、掃除をするだけで人々の心を掴んだのです。
実際、彼らがホウキで床にキャラクターを描く姿や、ゴミ箱をつかって面白い音を出すパフォーマンスはついつい見入ってしまうものばかりです。
彼らは、人がやりたがらない掃除という仕事でさえ、マーケティングにつなげてしまったのです。
もし、カストーディアルキャストのパフォーマンスを見たことがない人は、ディズニーランドにいって、探してみてくださいね♪
掃除、電話、業務。すべてマーケティングにつながっている。
以上で説明してきたように、掃除や電話、通常業務など、なにもかも新しい仕事に結びついています。
新規依頼を手に入れるために、広告を打ち出す前に一度周りを見渡してみてください。
・お客様が来るオフィスは散らかっていませんか?
・新規依頼を手に入れようとするあまり、日常の業務が雑になっていませんか?
・既存のお客様からの連絡にすぐ応えられるようになっていますか?
これらの当たり前のことを完璧にこなし、カスタマーを満足させることが新規の仕事に直結するのです。
参考にした本
AMAZONが偉大な企業になる過程を紹介しているノンフィクション。 「利益を出さない」という方針を打ち出して、一円でも安く、少しでも顧客のためにという方針がマーケティングにつながっているアマゾンのやり方を知ることが出来ます。 この中で登場する、顧客の車を洗車するという話は、マーケティングにも直結する考え方だと思いますよ!実際、ベゾスもその話に大きく感銘を受けて、AMAZONの顧客第一主義を進めました。
オススメ本
掃除をするだけで、ゲストを楽しませるディズニーのカストーディアルキャスト達(清掃を担当するキャスト)。 なぜ、掃除をするということがこれほど人の心を動かすことができるのかを知ることができる感動物語。
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