コンテンツマーケティングの7つの特徴。商品は自然と売れる

コンテンツマーケティングの7つの特徴。商品は自然と売れる

コンテンツマーケティング

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あなたは「コンテンツマーケティング」という言葉をご存知だろうか?

 

コンテンツマーケティングとは、従来の多額の広告費を支払い、消費者に一方的に大量の情報を浴びせ、自社の商品を買うように仕向ける広告とは違い、消費者にとって価値あるコンテンツを提供して、消費者に自社のファンになってもらい、消費者の方から商品を買いたくなるようなマーケティング手法のことである。

 

試しに広告を出してみたはいいものの、売上につながらず、広告費の無駄遣いをしてしまった経験や、広告を出して、売上は上がったものの、広告費が高すぎて、採算が合わなかった経験をしたことはないだろうか?

 

そういった従来の広告が通用しない場合の解決策が、コンテンツマーケティングである。なぜ、コンテツマーケティングが従来の広告手法と一線を画しているのか、コンテンツマーケティングの特徴に注目して、紹介しようと思う。

 

 

1. 広告費を抑えられる

大企業の場合、売上に対する広告費の割合は全体の5〜10%ほどを占めると言われているが、まだ商品の認知度が低い中小企業や、新サービスをローンチしたばかりのベンチャー企業では、ほとんど売上のない状況で大量の広告費を投入する必要があり、広告費が全体の40〜50%を占めることも珍しくない。広告をうち、それに見合った売上をあげることが出来れば問題ないが、実際には想定通りにはいかないものである。

 

自社でコンテンツを作り、顧客に見つけてもらう

コンテンツマーケティングの主たるマーケティング手法は、外部に広告費を支払い宣伝を依頼するのとは異なり、社内で商品に関する価値あるコンテンツを制作し、自社メディア等に掲載して、消費者にそのコンテンツを見つけてもらうというものだ。

 

今は、ネットが発達し、価値のある記事をネット上に掲載すれば、Google等の検索エンジンにヒットし、面白い動画をyoutubeなどの動画共有サイトにアップすれば、瞬く間に多くのネットユーザーに視聴される。

 

それらの商品に関する価値あるコンテンツは、商品やサービスに精通する内部の人間でしか作れないものである。内部のリソースだけで制作が完結し、TVや新聞などの大手メディアに掲載する必要もないため、今までの広告手法に比べて、ぐっと広告費を抑えることができるのである。

 

 

2. 顧客ロイヤリティを高められる

人間は同じ商品だったら、安いものを買ってしまいがちだが、商品や販売者に対して思い入れがある場合は別である。

 

リアルの世界のコンテンツマーケティング

自宅でも出来る美味しいクロワッサンの作り方を教えてくれたり、食パンにあうジャムの作り方などを教えてくれる愛想のいい店主のいるパン屋さんと、ただパンを業務的に販売するパン屋さん、あなただったらどちらのパン屋さんでパンを買いたいだろうか?たとえ、同じ商品を同じ値段で売っていたとしても、愛想のいい店主のいるパン屋さんで買い物がしたいのではないだろうか?

 

これはリアルの世界のコンテンツマーケティングの一例で、パンやジャムの作り方といったパン屋さんしかわからないことを顧客にわかりやすく伝えることで、顧客の信頼を勝ち取ったのである。

 

パン屋さんと同じことが、ネットでも起こりうる

パン屋の例と同じことが、webのマーケティングでも起こりうる。あなたの会社の商品やサービスに関連して、なおかつ、顧客のためになるコンテンツを自社ブログや動画コンテンツ、SNSなどで発信することで、自然と顧客はあなたの会社のファンになっているのである。

 

フリーランスのカメラマンだったら、自分のブログで撮影のために意識していることを紹介したり、素敵な写真を定期的にインスタグラムにアップして、顧客になりうる人達に自分の情報を発信しよう。あなたの写真に対する思い入れに感銘を受けたブログ読者や、あなたの写真に心惹かれたフォロワーが、あなたのファンになり、顧客の方からあなたに撮影を依頼したいと思うようになるのである。

 

 

3. オピニオンリーダーになれる

あなたが自分の業界の知識をコンテンツとして発信し続けることで、あなたがその業界のオピニオンリーダーになることができる。

 

小さな業界で圧倒的トップになろう

ここでいう業界は、あなたがイメージしているより小さな業界が適している。例えば、高校生向けの大学受験塾を経営している場合、教育業界に関する情報を発信するのではなく、大学受験英語に関する情報だけを発信するようなイメージである。教育業界でオピニオンリーダーになろうとしたら、Benesseや河合塾などの大手企業や、教育分野の大学教授、AEONやGabaといった英会話業界、様々な教育関連企業や有識者よりも有益な情報を大量に発信しなければならない。そんな無謀な戦いをするよりは、「教育」の中でも「大学受験」。「大学受験」の中でも「英語」。と業界を絞って、小さな業界でトップをとるようにしよう。

 

オピニオンリーダーには、メディアの方から近づいてくる

小さい業界でも、オピニオンリーダーになってしまえば、雑誌やwebメディアなど、様々な情報メディアの記者があなたに接触してくるだろう。実際に、雑誌などのメディアの記者たちが、ネット上で人気になっているブログを探して、その運営者にコンタクトをとるというのはよくある話だ。

 

旧来のマーケティングだったら、お金を払って掲載させてもらうメディアに、コンテンツマーケティングを利用することによって、無料で載せてもらえるのだ。

 

 

4. 拡散されやすい

移動や、休憩など、ちょっとした時間にSNSを開き、面白い動画やコンテンツは、すぐに「イイね!」や「リツイート」。これが現代のネット社会である。「いいものはみんなで共有する」という文化が定着している現代において、良質なコンテンツはそれだけで宣伝効果がある。

 

今までの広告はシェアされない

ツイッターやFacebookのタイムラインに「○○というパソコンは、ハイスペックで見た目もよく、59,800円というお手頃価格!」という記事が流れてきたら、その記事をシェアしようと思うだろうか?

 

広告になれきった私たちは、たとえ本当にお買い得な商品の広告といえど、その広告をシェアしようと思わないのである。

 

読んでよかった思われる記事は拡散される

あなたが友達や家族にも読んで欲しいと思うような記事はどんな記事だろうか?きっと、読むだけで楽しいと思えるような記事や、抱えていた悩みを解決してくれた記事だろう。価値を提供することによって、シェアという恩返しをしてもらえるのが現代のネットのいいところでもある。

 

商品やサービスを提供する者しか知らないような裏話を面白おかしく提供してもいいし、専門的知識がないとかけないようなお役立ち記事を書いてもいいだろう。良いコンテンツはシェアされ、シェアされた記事をまた誰かがシェアする。そうやって、あなたが作ったコンテンツがネットを介して、世界中にあなたの会社を宣伝してくれるのである。

 

6000万回以上再生された動画

この動画をご存知だろうか?

 

これは、ユニリーバ社のDoveの、「美」に関する動画で、すでに6000万回以上再生されている。

 

この動画をみると、「Doveの石鹸は、ハイクオリティ」「Doveは低価格で良質な製品を提供します」のような、旧来のCMで使われていた商品の良さをアピールする宣伝手法が使われていないことがわかる。たった3分の動画だが、人々の感動を呼び起こし、美について考えさせられる非常に価値のある動画である。この動画に心を動かされた人々が、様々なSNSや口コミでこの動画を広め、すぐにメディアにも取り上げられるようになり、6000万回という驚異的な再生回数にいたったのである。

 

「○○の石鹸は、良質で低価格!」という宣伝を繰り返している企業の石鹸と、Doveの石鹸だったら、どちらを買いたいと思うだろうか?

 

 

5. 広告が資産になる。

広告費が売上の多くを占める理由の一つは、今までの宣伝方法だと、常に新しい広告を出し続ける必要があったためである。CM、新聞広告、電車の吊革、どの広告媒体であろうと、広告が露出している期間は商品が売れ、広告が露出されなくなると売上が落ちる。そのため、常に広告を出し続ける必要があり、広告費がいつまでたっても減らない現実が待ち構えている。

 

制作したコンテンツは資産になる

旧来の宣伝方法と違い、コンテンツマーケティングでは、広告費を使えば使うほど、その広告費はコンテンツという資産に変わっていくのである。というのも、丹念に時間をかけて作りこまれた動画や記事は、何年たっても人々の求めるコンテンツであり、一度世に出してしまえば、生涯働き続けてくれる優秀な営業マンなのである。

 

素晴らしい作品は時代を越える

先ほど紹介したDoveの動画や、アップルの「Think Different」のような作品が、今でも私達の心をつかむように、素晴らしい作品とも言えるコンテンツは時代を超えて、愛され続けるのである。

 

 

契約した期間しか宣伝効果を持たない旧来のマーケティングと違い、一度コンテンツをつくれば、永遠に自社をアピールしてくれるコンテンツマーケティングこそ、予算をかけずに大きな効果を産み出す宣伝手法なのである。

 

 

6. 効果を検証できる

テレビCMを流し、電車の吊り広告をだし、新聞にも掲載する。大量の広告費を投じて、売上が発生したが、どの広告媒体が一番効果を発揮したのか検証できないため、また全ての広告媒体に広告費を支払わなければならない。これが、旧来のマーケティングであり、一つ一つの質よりも宣伝の量で勝負をしてきた結果である。

 

どの記事が一番読者に影響を与えているか一目瞭然

自社のメディアで情報を発信するコンテンツマーケティングならば、どの記事が一番多くの顧客にリーチして、どの記事が一番興味を持たれているかを、検証することが可能である。PV数(ページを何回読まれたか)やUU数(何人がそのページを訪れたか)を計測すれば、どの記事が一番拡散されて、いろんな人に読まれているのかを推し量ることができる。また、ページ滞在時間を調べれば、どの記事がユーザーに深く読み込まれているか検証することもできる。

 

顧客がお問合せをするにいたった理由がわかる

自社メディアを利用するメリットとして、どのコンテンツから一番お問い合わせされているかを計測することができるという点がある。悩みを解決する系の記事なのか、Doveの動画のように人を感動させる動画からなのか、ユーザーがどのコンテンツからお問い合わせフォームに遷移しているかを計測することによって、どのコンテンツが売上につながるか調べることができるのである。

 

検証結果を元に、次の施策がうてる。

PV数が多い記事や、お問合せに至る可能性が高い記事が分かれば、次の施策を考える際に大きな手がかりとなる。面白い動画がPV数を稼いでくれるのであれば、そのような動画を再度作れば、あなたの会社の認知度はドンドン上がっていくだろうし、お問合せに至る可能性が高いコンテンツがわかれば、集めたPVをお問合せに繋げるヒントも得られるだろう。

 

 

7. 中長期戦略となる

すぐに効果が出やすいテレビCMなどとは違い、コンテンツマーケティングは、マーケティング効果が出るまでにかなりの時間を必要とする。

 

効果がでる前に、諦めてしまう

コンテンツマーケティングの効果を実感できるのは、早くて3ヶ月後、遅い場合は1年近くかかることもあり、効果が出る前に諦めてしまう企業がほとんどである。広告費にお金がかからないとはいえ、記事を書く工数や、動画を制作する工数がかかるため、それらの見えない経費に経営を圧迫されてしまったら本末転倒である。しかし、効果が見えない中でも、すこしずつ前に進まなければならないのがコンテンツマーケティングの一番難しいところであり、勝負どころでもある。

 

少しずつでも前に進めば、いつかは光が見える

毎週記事を更新して、毎月動画を発信し、自社のPRにも繋がるリアルイベントを定期的に開催して、少しずつでもあなたの会社を社会に発信していくことで、いつかその努力が実る日が来る。

 

他企業が短期的な効果を期待して、多額の広告費を費やしている中、あなたはどのように戦うべきだろうか?相手より多くの広告費をつぎ込んで勝てる見込みがあるのならそうすればいいだろうが、相手より多くの広告費をつぎ込めば、相手も更に広告費をつぎ込んであなたの会社を潰しに来るだろう。そんな消耗戦に挑む必要はない。あなたは、多額の広告費をかけて、顧客に大量の情報を浴びせるのではなく、顧客のためになる情報を提供し、顧客を楽しませ、顧客と長期的な関係を築けばいいのである。

 

 

コンテンツマーケティングがいかに素晴らしいか、そして、いかに難しいかをご理解いただけたかと思う。コンテンツマーケティングは効果を発揮するまでに多少時間がかかるが、多額の広告費をかけられない中小企業やフリーランスの事業者に実践してもらいたい広告手法である。

 

あなたにしかできないコンテンツを提供することによって、顧客はあなたのことが好きになり、あなたのファンになり、そして、あなたから商品やサービスを買いたいと思うのだ。是非、ユーザーがシェアしたくなるようなコンテンツを作成してほしい。きっとこの記事を読んだあなたも、この記事でマーケティングに対する見方が変わったのなら、この記事をシェアしてくれると思う。(そう願いたい・・・)

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RARA
名前: RARA(らーら)
好き: コーヒー・パソコン・池袋
職業: プログラマ・webデザイナー・音楽事業・Youtuber・OPENREC
学歴: 一橋大学経済学部卒

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エンジニアやwebライター、動画制作、ゲーム実況・音楽事業など様々な仕事をしています。
社会人になってから、じぶんが心から楽しいと思える仕事に没頭してきました。
じぶんがハッピーに働いている姿を紹介して、働く人たちの希望になりたい!
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